変わらぬ愛の形



「…私が、聞きたい。」

自然と言葉が出た。


「私だって…なんで買ったのかわかんないよ!!



気付いたら…手に持ってたんだよ…!」

今日三度目の涙は…


また自然と流れた。



「ホントは…忘れたいよっ!


でも…でも!!」


ひぃちゃんにこんなに反論したのは、久しぶりだった。


ひぃちゃんの方が正しいのにね。

バカは私なのに。


…ひぃちゃんは、揺するのをやめた。


代わりに…


「…ごめんね。」


…謝らないで。


謝らないでよ。


悪いのは全部私なの。




< 13 / 50 >

この作品をシェア

pagetop