神よ、我らとともに
†序章†
青々と地に生えていた芝が
樹木が
ただひたすら業火に飲まれていく
炎の中で枝がパチパチとはぜては
その音が聞こえる度に
真っ赤な火の海は広がった
木々に止まっていた鳥達は
慌ててその両翼を羽ばたかせる
煙が天を貫くように上がると
空の青までもが火の如く赤黒くなり
まるで世界に警鐘を鳴らしているかのようにも思えた
メニュー