神よ、我らとともに
クロードはアスコットタイを取ると
その布を広げて左掌置いた
自分が着けている白い手袋が汚れることも考えず
反対の手でそのまま落ちている薬夾を摘むと
先程広げた布の上に並べた
それを簡単に包むと
ズボンのポケットに仕舞込み
今度は死体自体を探り始めた
「はぁ……本当にどれもこれもうちの……ん?」
見覚えのない鎧に身を包む死体が一つあった
クロードは近付いて
少しばかりその死体を眺める