神よ、我らとともに

クロードはアスコットタイを取ると
その布を広げて左掌置いた

自分が着けている白い手袋が汚れることも考えず
反対の手でそのまま落ちている薬夾を摘むと
先程広げた布の上に並べた

それを簡単に包むと
ズボンのポケットに仕舞込み
今度は死体自体を探り始めた

「はぁ……本当にどれもこれもうちの……ん?」

見覚えのない鎧に身を包む死体が一つあった

クロードは近付いて
少しばかりその死体を眺める


< 12 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop