神よ、我らとともに
相手方の情報が何か掴めるかと思ったが
その死体は何も語ることはなかった
残念だといった表情で
クロードは捜索を諦める
夕日はもう地平線に沈み
星達が夜空で輝き始めていたのだ
「さて…そろそろ戻るとす……っ!!」
立ち上がると同時に
背後から風が揺らぐ音が聞こえた
とっさに振り返って少し後ろに下がると
暗闇の中に青白い線が一本見えた
「っ、お前は誰だ!名を名乗れ!!俺はポーチェラン大公国の者だっ…!」