神よ、我らとともに
お互い二度目の攻撃は
フェンシングのように剣同士を弾き合い
クロードは間合いを取り直そうと
後ろに跳び退けるようにして下がった
「うっ」
しかし、その時―――
辺りに転がる死体の一つをクロードは踏んでしまった
もう動くことのない兵士の腕に踵を掛けてしまい
上手く着地出来なかったクロードは
そのまま後ろの地面に叩き付けられる
空を斬るかと思ったが
肉を薄く裂いた感触が手に伝わる
恐らく、相手の頬を掠めたのだろう
威嚇するにはちょうど良い一振りだった
「おい、なんとか言ったらどうだ!?」
腰に下げていた剣を素早く抜いたクロードは
その見えない敵に応戦する