ヒトツキの恋
それからだ。


あたしは当然の様に 彼にハマっていった。

苦しむ事を自分の手で手繰り寄せる様に 彼の事が好きで好きで堪らなくなった




【追う恋は 女を不幸にする】

散々分かっていた筈なのに 気付けば 自分では抜け出せない程の 泥沼であった


アキラは 変わらず 毎日メールをくれた。

告白以降 アキラに何か変わった事があるとすれば、自分の興味ある話題以外 返信が遅くなった事。


あたしと距離を取ろうとしている事は 目にも明らかだったが 既に盲目のあたしには そのシグナルは届かなかった。




そして 告白から2週間。

ついにメールが丸1日来ない日がやってきた。
< 6 / 9 >

この作品をシェア

pagetop