年上王子のお隣さん☆


「っっ!!!!」




遠くからでもわかる。



目に、たくさん涙を貯めた華が


俺を見たまま立ち尽くしていた。





……今の

見られてた??



俺は、直感で

ヤバい と感じた。




…これ、浮気に入るワケ??





あれこれ考えていると



いきなり、華が走り出した。




「っ……華!!!」





反射的に、追いかける。



華は、止まることなく

ホテルに入っていく。




花火の上がる音が

頭に響く。




……華の、さっきの

失望した みたいな顔が


頭から離れない。




.
< 384 / 447 >

この作品をシェア

pagetop