年上王子のお隣さん☆


「…華……?」




そして、華は

ある部屋に入った。




「…205?」



誰の部屋だ?




少しだけ、ドアを開けてみる。







「…っ……」





そこでは




泣いている華が


涼に抱きついていた。







頭を、金属製のバットで殴られたみたいに

衝撃が走る。



心臓は、ナイフでえぐられたように

ズキズキと痛む。




……華…



『逃げられたんじゃない??』




逃げられた



違う


俺が、手放した………





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