年上王子のお隣さん☆
「……華ちゃん…」
「あ、たし……っ…」
これ以上、二人を見ていられない。
今の俺には
『華に触るな』なんて
言う資格がない。
「…華ちゃん……」
「ゃっ……ん…」
全ての動きが
スローモーションに見える。
涼の唇と
華の唇が重なった。
「……っ…」
それ以上、そこにいられなくて
静かに部屋を出た。
…ごめん、華。
俺がまいた種が
こんな風に返ってくるなんて。
それでも
俺は嫉妬してしまうんだ。
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