年上王子のお隣さん☆
「いいよ。掴まっとけ。」
「やったぁ」
俺の返事を聞いた途端に
笑顔になって
抱きつく力を強める。
「…はぐれんなよ?」
「大丈夫っ☆」
ヘラヘラ笑う華を
不安に思いつつ
イルカショーの行われるステージに向かった。
人が多くてなかなか進めないな。
華が、他のヤツにぶつからないように
しっかりと腕でガードする。
……無自覚なお子ちゃまは
世話が焼ける。
そして
なんとかショーに間に合った。
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