先生


心がざわつき始めて、落ち着かなくなった。


「あ、先生。
告白してる時に声かけないで下さいよ。今、大輝が飯塚先輩に告ってるんですからぁ…。」


宮原君に付いて来た、一人の男子が先生に嫌みをぶつけた。

「悪い、悪い。
上手くいくといいな、宮原。」


擦れ違い様に、先生が私の髪をクシャッと撫でた。




『上手くいくといいな』
なんて言って、何で私の髪を撫でるの?

じゃあ何で、私に
ケー番教えたの?


クマのキーホルダーごときに、夜中に来たの?


意味分かんないよ。


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