先生
「美咲…ごめんね?受験生なのに…こんな事させて。」


ぼんやり空を見ていた。


「気にするなって。告白された事?」


「ううん。
先生のね…「上手くいくといいな」ってそれ言って、擦れ違い様に髪をね?
クシャってしてくれたの……。
やっぱり…生徒でしかないのかなぁ。」

「理恵……。」


空より先に、私が泣いた。



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