先生
『今何処にいる?今から行くから、なるべく明るい人通りを歩け?』


「…グスッ…今、〇街のセンター街…グスッ…。」


『分かった。すぐに行くから、そこにいて?』


それだけ言って、電話はすぐ切れた。


まだ明かりのついてるビルの前で先生を待った。


私の前を絶え間なく人が通り過ぎて行く。


楽しそうに肩を寄せ合って歩く恋人達。

携帯しながら忙しく歩くサラリーマン。

お喋りしながら、歩く女の子達。


そんな中、一人泣いてる私。


携帯を握りしめながら、止まらない涙を拭う。



「飯塚!」



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