先生


長く長く続く熱いキス。


まるで、私の総てを奪っていく様で、私の体の力が失われていく。


先生にしがみついてないと、真っ直ぐ立てなくなってきた。

ドンドン


苦しくなってきて、先生の胸を思いっきり叩く。


直ぐに離された唇。

「ごめん…今でこれだから、これ以上
俺の傍にいたら、どうなるか分からないって事。」


頬にキスして、靴を履いた。


こんな時すら、まともに返せない。


やっぱり私は子供だ。


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