先生
「失礼します。」


後部座席に座ろうと、後ろのドアに手をかけた時



「お前の指定席、此処でしょ?」


そう言って、中から助手席のドアを開けてくれた。




『お前の指定席』




その言葉が、何度もリピートした。


「ん!?どした?」

先生の隣りに座ってカチコチになった私に声をかけてくれたんだけど、先生の顔が近いから…余計、緊張してきた。


ホント、先生は私をドキドキさせるの上手い。



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