先生
「何処、行くか決めた?」


運転しながら、チラチラ私を見る。


「すみません…夕べは嬉し過ぎて、考える余裕が無くて…」

全然、考えられなかったんだ。


先生と恋人同士になれた…ただそれが嬉しくて。


「そっか。
実は俺も考えて無かった。
仕事が忙しくて。」

そうだよね…。


先生、三年の担任だから忙しいよね。


何か、私一人浮かれてたみたいで恥ずかしい。


「冗談だよ。
んな顔すんなって。実はな、俺も同じだった。
キスもしたのに、信じられなくてな?
夕べあんま眠れ無かったんだわ。
少し時間かかるけど穴場の海辺が有るんだ。
そこでバーベキューしねぇ?
天気いいし。」


バーベキュー?



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