先生
もどかしい気持ち
車で一時間程走った所に、大型のスーパーが有った。
「さ、着いたぞ。」
日曜日だけあって、沢山有る駐車場は、かなりの車で埋まってた。
「降りないのか?」
その言葉で、いつもの私に戻る。
「たっくさん買おうね、先生。」
先生に笑顔を見せた。
モヤモヤした気持ちを隠して。
せっかくの初めてのデートだもんね。
先生に心配かけたくないもんね?
「名前で呼んでくれないか?
二人でいる時位、先生のままでいたくないから。」
そう言って、差し出してくれた先生の左手。