先生
「先生、ごめんね?」


「気にすんな。
彼女の友達の一大事なんだからな?
てか、俺の教え子でも有るしな?」


そう言って、頭をわしゃわしゃした。


「美咲…今日彼氏の利規君と久しぶりに逢うって言ってたの。

凄く嬉しそうにしてたの…。

でも…別れたって泣きながら…。」


携帯を握り占めた。

「そか…。」


膝の上に置いた私の手を、おっきな手で包み込んでくれた。

心配するな…って言ってくれてるみたいに。


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