先生
『宮原がお前に付き纏ってた時さ、
正直歯痒かったよ。
お前に気持ち伝える事出来ないでいたし、宮原に気持ち持って行かれたらどうしよう…て。』



ドキンッ



初めて知った、先生の本音。


私の知らないところで、そんな気持ちでいたなんて…。


嬉しい。


私と同じ好きでいてくれた事が。


『お前…顔ニヤケてるだろ?』


電話越しだけど、先生が悪戯っぽい声になったのが分かる。

「何で分かるのぉ?」


素っ頓狂な声になったのが恥ずかしかった。


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