先生
それを見て先生が、笑った。


『泣き虫だな』って。


いいもん。


泣き虫でも。


ホントに嬉しいから。


泣いたら先生、慰めてくれるんでしょ?

まだ涙が止まらないまま先生のマンションに着いた。


部屋に入るなり私を抱きしめた。


「龍一さん…ここ玄関…。」


顔を上げたと同時に唇を奪われる。


最初から深いキス。

先生の舌が、私の舌を見つけて絡めとる。


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