先生
初めてする大人のキスについていけなかった。


私の頬に微かに当たる先生の息が、私の体を熱くする。


やっと離れた唇。


「龍一さん?」


先生の行動の意味が分からなくて、先生を見る。


「何か今日、上の空だっただろ?
加山の事ばかりで…。
ヤキモチだよ。
呆れるだろ?

いい年した男が、つまんない事でヤキモチなんてさ…。」


そう言って靴を脱いで部屋の中へ。


先生…ごめんね?


美咲の恋の行方ばかり気にしてた…。



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