先生
それから先生の車で移動して、少し離れた場所のファミレスへ。


「でも、禁断て辛くないッスか?」


コーラを飲みながら宮原君が先生に聞いた。


「まあな。
お前らに比べて、
理恵には我慢ばかりだからな。」


また、私の頭を撫でる。


きっと先生に伝わった。


私が泣くって。


私が嬉しいって知ってるから。


「学校にいる間は、コイツに何もしてやれない。
だから、頼むな?
何か有ったら、助けてやってくれ。」


先生…何で泣かす事ばかり言うの?


もう限界だよ…。


膝に置いた手に、涙が二粒落ちた。


< 292 / 634 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop