先生
電話をすると、いつもと同じはしゃいだ声の君。


車に乗せて夜景を見に行く。


宝石を散りばめた世界。


「話しって…何?」

少し気まずそうに聞く君…。


「……勝手でごめん……別れて欲しい。」


目が見れなかった。

見る事が出来なかったんだ…。


それで君と終わりになる…もう…触れる事も、俺にしか見せない顔も…見れなくなる…

そう思うと君を見る事が出来なくて、夜景を見ていた。


どれだけズルイんだろう…俺は……。


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