先生
「過去の話し…したんだ。
受け入れてくれる。そのまま好きでいてくれる…そう思ってたんだ。

でも違ってた。

ハハッ…どん引き。

怖くなって、俺が逃げたんだ。

こんな過去有って…アイツに何もしてやれない。

手を繋ぐ事も、友達に紹介する事も、
堂々とデートする事すら…。

そう思ったら…怖くて情けなくて…逃げたんだ…。」


タバコを一本取り出して、火を付けた。


「好きじゃねぇの?飯塚の事。

禁断を貫いてまで、守ってやりたいと…
総てを失ってまでも守りたかったんじゃねぇのかよ!!」


眉間にシワを寄せ、鋭い目をして俺を睨む。


普段、生徒の前でもそんな怒らない奴だから、コイツの鋭い目付きに鳥肌が立った。



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