先生
「…理恵ちゃん、聞いてる?」


「あ…うん。」


先生の背中を目で追いながら返事した。

「とにかく〇〇ストアーに6時だからね?」


「うん……。」


きっと今の聞かれても、「行くな」って叱ってももらえないんだよね……。


そんな関係になってしまった…。


どうでもいい…関係。


せっかく泣かないって決めたのに、もう挫折してる。


弱い私に戻ってる。

「理恵、屋上行こ?」


泣きそうになってる私の肩を抱き寄せて、屋上に向かって歩く。


美咲…ごめんね?


いっつも…ごめんね?



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