先生
「そうかなぁ…。
人の気持ちって、そんな簡単なのかなぁ?

だって、あんなに理恵を大事に愛おしく思ってた人がよ?

そんな事位で醒めるのかなぁ?」


美咲も空を見た。


空に浮かんだ飛行機雲。


「私が手放しちゃったんだもん…。」


「でも…だからって」


「もういいよ…。
また片思いの私に戻っただけだから。

今度はチャンスない恋だけどね?」


心配そうに見る美咲に笑顔を見せた。


ちゃんと自分の足で立たなきゃ。


ちゃんと前向いて歩いて行かなきゃ。


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