先生
「上手いじゃん。」




クシャッ





智君が私の髪に触れた。


その瞬間、先生の顔が頭に浮かんだ。


「ごめん。嫌だった?」


「どうして…ですか?」


「いや…そんな感じに見えたから。」


「すみません。」


「気にしなくていいよ。」


フワッと笑った。




何処となく先生に似てる?


顔とかじゃなくて、私に対しての接し方とか、私に気を使わせない様にしてくれる、楽な気持ちにさせてくれるとこ。


全然違うのに…



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