先生
「彼氏いないんでしょ?
俺、立候補していいかな。」


「え…立候補って。もしかして…?」


「そ。もしかして。でも、まだ忘れられないんだよね?
だから、友達から始めて?」


「でも…。」


「んな困った顔しないで?
立候補の話し、忘れていいから。

とりあえず遊びに行かない?」


そう言ってフワッと笑った。


月夜に照らされた智君の顔が凄く魅惑的に見えた。


「ケー番交換しよ?」


赤外線で交換。



『奥山 智』


私の携帯に登録された。



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