先生
まだ、自分の手が覚えてる。


先生の手の感触を。

一瞬だけだったけど、いっぱい繋いだあの時と同じ、大きくて温かかった。



「ドジ。」


体を寄せて、美咲が小さい声で囁いた。


明日…。


どうしよう。


友達として…。


そう言われたけど、智君は私の事…。



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