先生
「夜景っていいよね。
見てるだけで、嫌な気持ちを浄化してくれる。」


車から降りてきた智君が、私の隣りに並ぶ。



五月なのに、山は少し肌寒い。



「寒くない?」


「大丈夫…です。」


さっきまで一人で泣いてたのに、気持ちが落ち着いてきた。


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