先生
「ホット一つね。」

右手の人差し指を私に向けた。


たったそれだけの事なのに、顔が熱くなってドキドキする。

先生は、店に置いてある雑誌を一冊取って、奥のカウンターに座った。


先生、仕事に集中出来ないよぉ。


また一人入って来た。


「いらっしゃいませ。」


この店には珍しい、黒のパンツスーツを着たアラサー位のキャリアウーマン。


先生の隣に座った。

そこ座らないで欲しかったのにぃ。


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