先生
そして翌日の事だった。


「おはよ。
そうそう、浮かんだよ。
完璧な案が。」


リビングに行くと、お母さんがパジャマ姿でいた。


お母さんいわく、水商売の人は、これからが夜。


夜は昼間なんだって。


「どんなの?」


「村上さんの彼女を私にするのよ。

理恵は嫌だろうけど、建前だけだから。
だから、二年の子が何か言ってきたら、先生の彼女は私のお母さんて言うのよ。
そしたら、外で逢えなくなってもうちにくればいいじゃない?

彼女の家に尋ねに来るんだから、怪しまれないし。

それに、建前的には彼女の娘なんだから、先生と親しくしてても変じゃない。

どうよ?

完璧でしょ?」


「………。」



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