先生
そして、夜が更けた頃。



この部屋はお酒の匂いで充満していた。

だって……箱空っぽなんだもん。


お母さんと西原さんの顔は真っ赤になってて、先生は……


顔のしまりが無くなってた。


先生…お酒臭いよ。

「じゃあ、幸せ者は寝るからねぇ~。

村上さん、ちゃんと避妊するのよぉ?」

ヘラヘラ笑いながらお母さんと西原さんは寝室に入った。


「んもぅ、こんなに散らかしたままにしてぇ。」


空き缶を片付けようとした時だった。


「明日にしようぜ?」


先生が、私の手を掴んだ。


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