先生
「そんな大事な事、内緒にしなくていいからぁ。」


メイク途中だったけど、お母さんの方を見て睨みつけた。


「動かないでください。」


困った顔のメイクさんが私の顔を、前向きに直した。


「すみません…。」

「言ったらサプライズにならないでしょ?

一生に一度の事だもの。

感動プラス驚き?」

「感動だけでいい。」


次々出来上がっていく私の顔は、雑誌から抜け出した様な感じ。


これ私?


自分の顔じゃないみたい…。



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