先生
顔と髪が出来上がった。


おっきな鏡に映る私は、制服を着た花嫁。


「スゲー間抜け。」

心の声が口から出た。


「そりゃ、そうだよぉ。

制服着てするヘアメイクじゃないもん」

ケラケラと笑うお母さん。


「さ、こちらに着替えますからね。」


係りの人が持って来たのは、マーメイド型で胸元バッチリ開いたドレス。



「このドレスは、龍一君の趣味ね。」




やっぱりか…。



先生好きそうだもんね…。

こういう胸元開いたの。


可愛いからいいけど。



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