先生
『先生!』


そう叫んだところで目が覚めた。


夢で泣いてるのかと思ったら、ホントに涙出てて…。


「飯塚?」


顔を上げると、私の前の席に先生が座ってて、向かい合わせになってた。


「何の夢見てたんだ?怖い夢?」


そう言って頬を伝う涙を、先生が親指で拭ってくれた。


「あの…すみません。」


「余程怖かったんだな。
もう大丈夫だから。」


私の頭を撫でてくれた。


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