姫夢 -Dreamagain- 【更新中】
そんな言葉、通用するわけねぇーだろ。
・・・とは、思ってみるが、
蒼唯の"あの笑顔"を思い出すと自然と体が起き上がってきてしまう・・・・
完全に起き上がると、聖夜のクスクスと笑う声が聞こえてきた。
「姫ってば、ホンット、蒼唯ちゃん好きだよね~」
「うるせぇ・・・!
しかも、"ここで姫って呼ぶ"んじゃねぇーよ」
「ごめん、ごめん。つい癖で・・・
拗ねないでよ。睦紀(ムツキ)」
「・・・別に拗ねてねぇ」
「相変わらず、子供だねぇ 睦紀は・・・
ほら、"カツラ"被って。
早く行かないと、集会始まる」
そう言って、望は俺に"カツラ"を投げつける。
相変わらず"カツラ"汗ばんでて気もちわりぃ・・・
でも、被らないわけにはいかねぇ…。
――こうして、
今日も俺の退屈な日々が幕をあけた・・・・