見付けた。
ボーッと奴らを見ていたら、みんな美乃ちゃんを追いかけに行っちゃった。






何で行くんだよ!!??

美乃ちゃんは俺だけのものだぞ!?

追いかけるのも、
白馬の王子様も、
俺だけで十分なんだよ!!

俺は手にあれを握りしめたまま、奴らを追いかけた。

そして、ブッ刺してやったよ。

奴らの顔面目がけて。

そしたらみんな悲鳴をあげて倒れちゃったし。

そんな声、美乃ちゃんに比べたらカバの鳴き声と同じようなもんだ。

美乃ちゃんの声は、そうだな…。
小さな小鳥が囀るような、そんな声…。

うふふふふ

おっといけない、今は美乃ちゃんを追いかけなくっちゃ。

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