見付けた。
俺、何が何だか分からずに、もう1回美乃ちゃんに近寄った。

だケド…

美乃ちゃん、顔をぐちゃぐちゃにしながら泣いてたね。
俺にはどうしてか全く分からなかった。

でも

美乃ちゃん、ハッキリ言ってくれた。


“何その包丁…ッ!!血…ついて…ッ

この













人殺しィイいいいィッッッッ!!!!!!!!”


人、殺し…??

俺が??

何で…

あぁ、そっか。
美乃ちゃんはこの包丁に恐れていたんだね。

分かった、じゃぁ包丁手放すから…。


『これでイイ??』


俺は問いかけた。

ケド…


“やめて来ないで出てって…もぅ、あたしに近寄らないで…ッ”


涙、何で??
俺誰も殺してないのに…。

美乃ちゃんに近寄る為なら何だってするのに。

それじゃぁ不満??

俺、美乃ちゃんが居ないと生きていけない…。

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