キミと出会えた事。

　　待ち合わせした場所にアタシは
　　予定より早く着いた。

　　『はあ…アタシなにもして
　　　なかったらいいけど…。』

　　溜息まじりに言っていると
　　　裕菜が来た。

　　「優ちゃーん。
　　　　何も覚えてないとは？」

　　と、笑いえをこめながら
　　　聞いてくる。
　
　　『うん…何も覚えてないの。
　　　　裕菜と一緒にいたよね?』

　　　裕菜はびっくりしながら
　　　アタシの方を見た。
　
　　「ほんとに何も覚えてないの?」

　　　何かしたのかなー・・・
　　　もししてたら、あの男の人
　　　　怒ってるかな・・・
　　　なんて言葉が頭の中をよぎって
　　　目をつむってしまった。
　　　そんなアタシを見て裕菜が

　　　「昨日ね、合コンしたじゃん？
　　　そんでね、裕菜お酒飲んで悪癖がね・・・」

　　　悪癖がなに？と思いながら話を
　　　聞こうとしたら、
　　　なぜか裕菜がしゃべらない。
　　　やぱなにかしたのかな…
　　　不安になりながらも口を開いた。

　　　『ねえ？裕菜？アタシやっぱ
　　　　何かしたんだよね？』
　　
　　　恐る恐る聞いてみた。　
　　　裕菜はその瞬間ぱあッと笑顔になり、
　　　アタシの頭の上にははてなマークが
　　　３つくらい…

　　　『？？？』

　　　　アタシが口を開く前に裕菜が
　　　　話してくれた。

　　　「優の悪癖を見て、優斗くんがね
　　　　可愛い。守ってやりてぇー。
　　　　　って言ってたよ。」
　　　
　　　　にっこりしながら裕菜がこっちを
　　　　向く。
　　
　　　　『いい感じの途中ごめんなさい。
　　　　　優斗くんてだれ？』　　

　　　　この瞬間すごく空気が重くなったのが
　　　　このアタシにも分かった。

　　　　「え！？そこまで分かんないの？
　　　　お酒の力ってすごいんだねー。」
　
　　　　　うんうん、ほんとにすごいよ。　
　　　　　じゃなーくてー…

　　　　『その優斗くん？の事教えてよ。』