キミと出会えた事。
―――――ぷるるるるるる

  『あ、もしもし、
    優です。』

   


  あれ?反応なし? 
   違う人だったかな?
  と焦りながらもう一度

  『もしもし、優斗くん
   ですか?』
  
   一度目は何が起きたのか
   分からなかったのか
   動揺してたみたい。

   「あ、ごめん。
     優斗だよ」

   その声は優しくて
   今にでも会いたくなるような声。

   『昨日はごめんなさい。
    お酒飲むとつい、
    悪癖が出ちゃって…』
  
    と、申し訳なさそうに
    何度もあやまった。

   「もういいよ。
    電話じゃさ、長くなるし
    また会える?」

    ええええ!?
    誘われてるッ。
    会ってみたいなー・・・
    とは思ってたし。 
    会ってみよー。
 
   『あ、はい。それじゃあ
    また連絡します』
  
    と言って電話を切った。

 
    裕菜のとこに戻って

   『裕菜ー終わったよー。』

    にっこり笑いながら
    裕菜に報告。

    「おお、よかったね。
     その笑顔って事は
     また会う約束でもした?」

    う・・・・。
    図星だ。
    裕菜は恋愛に関しては
    敏感だからなー。
 
    『うん、また連絡するって
      切ったの。』


    裕菜は自分の事のように喜んでた。
    こんな親友が出来て嬉しいな。

  
    「あ、もうこんな時間だ~。
     彼と待ち合わせしてるんだ♪
     じゃーね☆」

    と手をひらひらさせながら
    カフェを後にして行った。

    
   
     
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