もしも、願いが叶うなら
「お兄ちゃんは黙ってて。あたしと雨チャンの問題なんだから!!」
問題って…。
「知り合いなのかよ?」
「そうだよー!雨チャンに助けてもらったんだ!!」
「あら、そうなの?」
お母さんが話しに加わった。
「お兄ちゃんにリンゴ買って来た時、袋破れて助けてくれた女の子の話ししたでしょ?それが雨チャン!!」
「あら、あの女の子なの?どうもご親切に」
「いえ…」
頭を下げるお母さんを慌ててとめた。