ユビサキからあなたへ
「今年も由里とクラス一緒になるといいなぁ〜っ!」

「そだね、あたしも♪」

愛ちゃんのとなりは居心地がいい。




「あ、なにあれ?」
愛ちゃんが校舎の方を指差した。

見ると、昇降口にすごい人だかりができている。





そっか、クラス分けの発表だ!


あたしと愛ちゃんは慌てて人だかりの方へ駆け寄った。


新2年生用と新3年生用の大きな2つの紙が、昇降口のガラス目一杯に貼られている。


あたし達はずらっと並んだ新2年生の名前の中から、自分の名前を探した。
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