ユビサキからあなたへ
「ゆり〜っ♪♪」


聞き慣れた声がした。








佳奈だ。



「やったぁ!今年も一緒だねっ♪由里♪」



そう言うなり、佳奈はあたしに飛びついてきた。

派手に喜ぶ佳奈を見ていると、さっきまで佳奈に会うのが不安だった自分がバカらしく思えてくる。



佳奈は自然体で接してくれてるのに…。

なに余計な心配してんだろ。




無性に恥ずかしくなってきた。
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