ユビサキからあなたへ
心なしか、はにかんでるように見えるのは…




うしろめたさかな。




今もあたしと同じことを考えてるなら…。




佳奈があたしの心を映す鏡だとしたら…。







「ごめんね…由里。絶交だなんてヒドいこと言って。」




胸のわだかまりがすっと消えていく。


「ううん。あたしこそ…相談しなくてごめん。」


よかった。


あたしの目の前にいるのは、







いつもの佳奈だ。
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