ユビサキからあなたへ
「おはよーっス!!」

俺は今日もいつものノリでそいつのおでこを叩く。



今日はガードしなかった。

朝練の疲れか…、
夜更かしのツケか…。





「いってーな!朝っぱらから!」

「当たり前だろ〜全力でやってんだから。」

「挨拶に全力出せんのに、朝練に出る体力はねぇのかよ。」

「何言ってるかな、小坂クン。サッカー部は野球部と違って朝は自主練なのだよ。」

「はいはい。1年生にポジション奪われちまえ!」



笑いながら席に着く。



洋介とはいつもこんな感じだ。
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