ユビサキからあなたへ
俺はビリになった千里がカードを集めてきっている間、ふと中沼の表情がいつもの元気が無いのに気づいた。






「中沼。」






返事が無い。
いつもみたいにぼーっとしてるだけか?

それにしたって、やっぱり元気がない。






「中沼。大丈夫か?」






中沼のまぶたがパチッと動いた。




「えっ?なに?西本くん。」

「なんかまたぼーっとしてたけど。顔色悪りぃぞ?」

「あ!ごめんね!別に何でもないよ!」

そう言う中沼の顔は、またいつもの表情に戻っている。
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