ユビサキからあなたへ
「恵の他に好きなやつなんてできるわけねぇだろ!」




「えっ?」




「俺は…お前が!竹内恵が好きなんだよ!」

やっと自分の心に素直になれた気がした。








「洋介…ごめんなさい。」



突き放された。
遅い抵抗だった。


「俺はまだ好きだから!池上のこと嫌いになったら戻ってこい。」


「ありがと。…じゃあ…元気でね。」





電話は切れた。
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