ユビサキからあなたへ
「なんだよ!二人そろってバカ、バカって。」



「だってな、お前まだ高1だぞ?今からそんなにサビてどーすんだよ。」


「いいんだよ、それでも。」


「洋介、あんたねぇ…」


キーンコーンカーンコーン


昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響く。

「やばっ!あたし次の時間化学室だった!じゃあね!」

友香はそう言い残し、教室を勢いよく飛び出していった。
慌ただしいのも中学の時のままだ。
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