ユビサキからあなたへ
「洋介。」

「ん?」

悠の方を向き直す。



「俺はお前が自分で決めたことには文句言わねぇけど…16で人生捨てるのはもったいねぇと思うぜ?」

悠はいつもの笑った顔で言った。





ありがとう悠。
でも、それでもいい。

あんなに苦しくて切ない思いをしなくてすむのなら。


「まぁ、せいぜい頑張れ。」



悠のその言葉に温かみすら感じた。
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